これぞ職人技!水処理設計の手順




水処理設計はズバリ!職人技だと思っています。

というのも、水処理設計ではある一定の決まったルールや、やり方というのは確かに存在するのですが、それをどうエンジニアリングしていくかは人によって様々で、センスが発揮される場面がかなりあるからです。

良い意味で個性が発揮できる仕事と言えますが、人によって仕上がる姿が大きく異なると言う点でにおいて、ある意味、職人技と言えるのではないでしょうか。

そんな水処理設計について、具体的にどの部分が職人技っぽいのか、また水処理エンジニアは普段、どういう点に注目してエンジニアリングしているのか等についてまとめてみました。

水処理エンジニアが最初に注目するポイントはズバリこれ!

冒頭で水処理設計は「職人技」と豪語してしまいましたが、

具体的にどの辺りが職人技っぽいのでしょうか。

水処理エンジニアリングは熟練度が求められる仕事でもあり、実は

熟練度によって見るポイントが違ったりします。

ここではある程度、熟練した水処理エンジニアならこうするという視点で、

水処理設計をする上で注目するポイントについて書いてみました。

一番最初に注目するポイントは設計水量・水質

水処理エンジニアとして長年経験してきた当ブログの管理人が一番最初に

見てしまうのは、何を差し置いてもまずは設計水量・水質です。

これさえわかれば、その瞬間にある程度の設備構成・規模・コスト等の

水処理設備の概略情報が瞬時に頭の中を駆け巡ってしまいます(^_^;)

(批判を恐れずに敢えて言うと、これは自慢ではなく本当です)

この境地に至るにはそれなりの場数を踏んできたからというのは

もちろんありますが、逆に常に水量・水質は気にしているということの

裏返しなのかもしれません。

設計水量・水質情報は入口・出口をそれぞれ見続けていると、次第にどんな

処理プロセスが構築されるのかを頭の中で想像できるようになっていきました。

2番目に気にするのが設置条件

次に注目するポイントは設置条件です。

最初に注目した水量・水質情報から概略設備内容が既に頭の中に

描かれている前提ですが、その設備を設置するのにどれくらい

スペースが必要になるのか、レイアウト上の制約がないのか、

設置場所は屋内なのか屋外なのかといった条件に着目します。

3つ目はコスト

3つ目に注目するポイントはコストです。

水処理は環境設備なので、お客様は常に費用対効果を気にされています。

お客様の予算やコストイメージに見合う設備にする・しないを見極めるのも

水処理屋さんの腕の見せ所です。

水処理設備を導入したいと言うお客様で予算を湯水のごとく使ってくださる人は希で、

ほとんどの場合はコストダウンすることが求められます。限られた予算の中で

最善の設備を構築することが水処理の仕事の醍醐味だったりします。





どうやって水処理システムを構築していくの?

それではどうやって水処理エンジニアはシステムを構築していくのでしょうか。

水処理設計は基本的に教科書に書いてあることでは歯が立たず、

エンジニア一人一人の想像力に拠るところが大きいと言うのが

水処理エンジニアリングに携わってきた自身の実感です。

これは裏を返すと経験則に拠るところが大きいと言うことです。

つまり、ある水処理システムを構築しようとしても、それを経験したことが

ないと設計ができないと言うことを意味しています。

身も蓋もない言い方ですが、それが現実だったりします・・・。

水処理エンジニアは設計条件を見て、過去に類似の水処理システム事例がないか

自らのデータベースを検索して、活用できそうな情報を探します。

自身のデータベースが乏しいと、そこで終わってしまうのですが、

他の人が過去にやった事例がないかも探します。

水処理は原理原則はわかっていても、いざ設計して見ると教科書には書いていない

ような不明点や見えていない情報と言うのがわんさか出てくるんですね。

それを1つ1つ潰していこうにも、実際の実績として問題ないことを確認する

以外に検証のしようが無いのです・・・。

納入実績がない設備を納めてトラブルを起こし、性能未達で引渡しができない

なんて状況になったら、それこそ悲劇ですよね。

こんな事情から水処理は経験則に拠るところが大きいと言わしめている所以です。

水処理設計は素人にはできない!?

水処理は体系的に確立された学問と言うよりかは、どちらかと言うと

先人たちの失敗を含む経験則に裏付けられた職人技であると

お伝えしてきましたが、素人には全く設計はできないということでしょうか。

さすがに水処理の知識が無い素人には困難ですが、

ある程度の知識があることを前提に、先人に学びながら技術を

習得するのであれば設計はできると思います。

当ブログではそんな水処理を志す方々のお役に立てればと思い、

情報発信していきたいと思っています。

まとめ

水処理設計の手順についてご理解いただけましたでしょうか。

この記事で述べていることはあくまで表面的な部分ですが、当然、

実際の設計は個別のプロセス・システム毎にとても深い内容があります。

当ブログでは個別の内容についても情報発信していきたいと思いますので、

引き続き楽しみにしていて下さい。